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国際機関の選挙に勝つぞ! 外務省に「選対委員会」

2007年04月01日13時55分

 国際機関の選挙で日本を勝たせろ!――。政府は3月、外務省に麻生外相をトップとした「選挙対策委員会」を立ち上げた。最近、中国の影響力などで思わぬ苦戦が続き、日本の地位が脅かされているためだ。これまで場当たり的だった選挙の情報を集約し、日本や日本人が立候補する選挙の選択、人選、勝つための戦略を練る。

 選対は、麻生外相が率先して指示した。外務省国連企画調整課が窓口となり、今後数年間に予定される各種選挙で勝利を目指す。08年には国連で人権理事会、経済社会理事会、安全保障理事会の理事国選挙も控えており、真価が問われる。

 「今までは、国際機関の選挙のノウハウが蓄積されてこなかった」(外務省幹部)と反省の契機になったのが、昨年11月の世界保健機関(WHO)事務局長選だ。

 尾身茂・WHO西太平洋地域事務局長が立候補し、外務副大臣や厚生労働省幹部も巻き込んで投票権を持つ33カ国に「陳情外遊」を繰り返した。しかし、当選したのは中国政府が全面支援した香港出身の陳馮富珍(マーガレット・チャン)・WHO事務局長補だった。「アフリカ票が中国に流れた」(政府関係者)。中国は近年、資源獲得や投資を視野にアフリカ外交に力を入れ、事務局長選直前にも北京にアフリカ48カ国を集め、フォーラムで援助倍増を打ち出していた。

 その数日後の国際電気通信連合(ITU)の電気通信標準化局長選でも、日本は英国人候補に敗れた。西欧出身の幹部がゼロになる危機感がバネになり、決選投票で逆転を許した。

 苦戦が続く背景には、国際機関への拠出額や政府途上国援助(ODA)額が減少傾向にあることと無縁ではなさそうだ。国連開発計画(UNDP)では、拠出金は00年の1億ドル(1位)から06年には7500万ドル(6位)に。ODA予算も97年度の1兆1687億円をピークに、07年度は7293億円。「『今後も減らす』と宣言した国と、援助を伸ばす国のどちらを選ぶか」(外務省筋)と悲観論も出ている。

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【最近の主な国際機関の選挙】

 国際機関選挙の最近の日本の勝敗

■国際エネルギー機関(IEA)事務局長 06年12月

○田中伸男・経済協力開発機構(OECD)科学技術産業局長

×ジョーン・マクノートン英貿易産業省局長(英国)

■世界保健機関(WHO)事務局長 06年11月

×尾身茂・WHO西太平洋地域事務局長(3回目の投票で落選)

○陳馮富珍(マーガレット・チャン)・WHO事務局長補(香港)

■国際電気通信連合(ITU)電気通信標準化局長 06年11月

×井上友二・NTT取締役(決選投票で落選)

○マルコム・ジョンソン英通信庁国際調整官(英国)

■経済協力開発機構(OECD)事務総長 05年11月

×竹内佐和子・世界銀行エコノミスト(2次選考で落選)

○アンヘル・グリア元財務相(メキシコ)

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