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楽天・TBS、動かぬ提携交渉 月末の信託期限迫る2007年02月12日21時01分 楽天とTBSの業務提携交渉が始まって1年余りが過ぎた。楽天は話し合いを円滑に進めるために、保有株の約半分を信託に回して議決権の扱いを棚上げしている。「信託期限」が切れる今月末には、交渉が一つの節目を迎えそうだ。一方で、TBS株を9%近く買い集めた新たな大株主が出現したことをきっかけに、その真意をつかみかねる楽天、TBSには模様眺め感も漂う。
「米テレビ大手は、経営者が変わって業績が上がった」 TBSとの関係については「ノーコメント」を貫く楽天の三木谷浩史社長だが、今年1月の朝日新聞社のインタビューに一般論として語ったメディアの改革意欲は、今も衰えてはいない。 楽天がTBS株を大量取得し、経営統合を提案したのが05年10月だった。ところがTBSから強い抵抗にあい、05年11月に統合提案を資本・業務提携交渉に切り替えた後、持ち株の約半分をみずほ信託銀行に託した。議決権を行使しにくい状況にすることでTBSに安心感を与え、交渉を円滑に進めようという考えだ。 しかし、その後も交渉に進展が見られないまま、2月末の信託期限が近づいてきた。それまでに交渉がまとまらなければ、楽天はTBS株の保有の仕方を見直す必要が出てくる。主な選択肢は、信託先を変えるか、信託を解いて自社保有に切り替えるかだ。ただ、別の金融機関に信託し直そうにも、新たな火種を恐れてか「引受先が見つからない」(楽天首脳)状況だ。 株式を売ってしまう手もある。今のTBS株価は4000円超で、楽天の平均取得価格の約3000円を上回る。楽天社内には「売却してTBSとの交渉に見切りをつけるべきだ」との声が以前からある。だが、提携交渉がまとまらないうちに一部でも売却すれば、TBSが「脅威」を感じなくなり、提携交渉がさらに停滞する可能性もある。 こうした両社の足踏み状態を助長しかねないのが、急浮上してきた大株主の存在だ。 全国展開の靴専門店チェーン「ABCマート」の三木正浩会長が代表者となっているイーエム・プランニングが、昨年11月30日にTBS株を5%超取得したことが判明。その後も買い進め、今年1月10日時点で8.92%を持った。目的は「純投資」としているが、楽天、TBSの周辺では「裏で誰かと手を組んでいるのでは」「高値で買い取りを求めてくるのでは」など様々な憶測が飛び交った。イーエムの存在は、TBSと楽天の間の提携交渉の行方にも影響を与えかねない。 ただ、今のTBSには奇妙な安心感が漂う。楽天、イーエムを合わせると持ち株比率は3割近い。「両社がこのまま動かなければ、巨大な安定株主さんですから」とTBS幹部は皮肉交じりに漏らす。楽天の主取引銀行役員も「TBSと楽天にとって悪くない膠着(こうちゃく)状況だ」とみている。 それでも、信託期限に向けて、交渉決着を模索する動きが消えたわけではない。「結局、最後は三木谷社長の判断次第」。両社幹部に共通する見方だ。 PR情報この記事の関連情報
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